中矢伸一の「日々是弥栄」

日産は立て直せるか

日産の会長として君臨してきたカルロス・ゴーン氏が逮捕され、「容疑者」となってしまいました。

 

赤字体質だった業績をV字回復させた経営手腕は見事でしたが、日本人ではできないリストラを、どんどん進めただけだったのかもしれません。

 

数字だけ良くなっても、精神が失われては、企業は滅びます。

 

あんなに巨額の役員報酬をもらいながら、法の目を盗んでまで、さらに高額の報酬がほしいなんて、いったいどんな金銭感覚なんでしょうか。

 

思うに、日本の風土には外国人の経営者は合わないのではないでしょうか。

 

やはり、日本人にとって本当に偉大な経営者というのは、同時に、日本的経営の実践者であると思います。

 

本田宗一郎、松下幸之助、豊田佐吉、など。

日産であれば、鮎川義介です。

 

今こそ、日産の創業精神に学ぶべきです。

 

鮎川義介は、満州にユダヤ人を入植させようという河豚(フグ)計画の立案者でもあります。

 

こういう、破天荒というか、普通の器ではない、大きな心をもった経営者が、時代をけん引し、日本の国を形作ってきたのです。

 

何十億円もの役員報酬を自分一人がもらいながら、まだ足りないなんて。

 

そんな器の小さな人物が経営トップでは、日産の名が廃れます。

 

日産は、誰が見ても、日本を代表する自動車メーカーです。

優秀な技術者もたくさん抱えているでしょう。

 

経営陣の膿を出し切れば、きっと日産は生まれ変われるはず。

 

良くなるための大きな試練と思って、日産には頑張ってほしいと思います。