中矢伸一の「日々是弥栄」

新生保守の出現を求む

安倍首相とプーチン大統領が、平和条約の締結に向けて交渉を進めているようです。

 

今までいろいろな話があるたびに、四島返還が成るんじゃないかという期待感が募り、そして消えていきましたが、今回は、四島のうち少なくとも二島は、還ってきそうな雰囲気ですね。

 

まあ、相手はロシアですから、どうなることはわかりませんが。

 

たしかに、四島一括返還が当然とは思いますが、私は現実的に考えれば、二島返還を先にやってもいいと思います。

 

ところが、保守派の中には、四島一括でなければダメだ!と息まく人たちも存在します。

 

その気持ちもわからなくはないですが、バリバリの保守の考え方は本当に固くて、閉口します。

 

彼らは、外国勢力に対して勇ましいことは言うわりには、GHQから押し付けられた栄養学には疑問を抱かず、肉食三昧だし、煙草だってプカプカだし(それが男らしいと思っているのか)。

なぜか西洋医学が大好きで、アメリカの製薬会社がどんなに肥え太っても、現代医療を手放しで礼賛します。

 

日本の伝統を言うのであれば、五穀野菜が基本のはず。加えるなら、せいぜい魚介類でしょう。

 

医療の面でも、真に国民の健康のことを考えるのであれば、石塚左玄とか、貝原益軒とか、西洋人より、もっと日本の先人に学ぶべきです。

 

要するに、保守の多くは(全部とは言いません)思考停止しているんですね。

あるいは単に、無知なのか。

 

今、求められているのは、旧態依然とした保守ではなく、柔軟な思考を持ち、日本という狭い枠を超えて世界のことを考える、しかし精神基盤はしっかり日本に根差しているという、新生保守です。

(べつに“保守”という言葉を使わなくてもいいんですが。)

 

こうした政治勢力が日本に現れ、国民意識を結集させていくことが必要なのです。