逆転満塁ホームランで、モンサントは斃れるか
昨日(8月12日)に甲子園で行われた全国高校野球選手権大会2回戦、石川の星稜vs. 愛媛の済美。
私もテレビで観てましたが、本当に歴史に残る、ものすごい試合でした。
どちらを応援するというわけでもないのですが、済美高校の監督が、中矢さんという名前なので、まあ、それだけの理由で済美を応援していました。
星稜は甲子園の常連ですから、私の“判官びいき”ということもありました。
でも初回から大きく点差がひらいてしまい、「あー、やっぱり無理か」と思いながら観ていたんですが、なんと8回裏で済美が8点をたたき出し、まさかの大逆転。
この時点で「こんなことあるのか」と相当びっくりしましたが、さすが名門・星稜。
9回表で2点を追加して同点となり、延長戦に。
そして最後は「タイブレーク」にもつれこみ、13回表、ついに均衡が崩れて星稜が2点を入れたところで、もうこれで決まったかと思われました。
その裏の、済美の攻撃。
史上初の逆転サヨナラ満塁ホームランが飛び出し、超劇的な幕切れとなりました。
高校野球は本当に、何が起こるかわかりませんね。
星稜高校は、勝利も目前に見えただけに、これは悔しいでしょう。泣いていいと思います。両者ともよく頑張りました。
私は野球については素人ですし、プロ野球にはまったく興味ありませんが、高校野球は、練習に練習を重ねてきた全国の球児たちの真剣勝負なので、ついつい観てしまいます。
さて、ここから話はガラっと変わります。
米カリフォルニア州に住むドウェイン・ジョンソンさんが、自分が末期のがんと宣告されたのは、モンサントの除草剤「ラウンドアップ」のせいだとして、同社を相手どり提訴した裁判で、10日、陪審はモンサントに対し、約2億9000万ドル(約320億円)の支払いを命じる評決を下しました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180811-00000017-jij_afp-int
陪審は全員一致で、モンサントの行動には「悪意があり」、除草剤「ラウンドアップ」とその業務用製品「レンジャープロ」が、がんになる「実質的」な原因となったと結論付けたそうです。
アメリカの裁判って、こういうことがたまにありますね。
映画にもなった、エリン・ブロコビッチの裁判もそうですが。
320億円相当の支払いを命ずるなんて。
しかも被告側は、あの世界的な農薬大手企業、モンサント。
今回の裁判は、モンサント製品のせいでがんを発症したとして提訴し、公判にこぎ着けた最初のケースであり、モンサントが敗訴したことで、数百件の訴訟が起こされる可能性が高まったそうです。
そりゃそうでしょう。数百件どころじゃ済まないかもしれません。
モンサントは当然、上訴する意向だそうですが、この裁判で同社の敗訴が確定したら、もうモンサントも終わりかもしれませんね。
何の力も持たないジョンソンさんが巨大企業に完全勝利すれば、逆転満塁ホームランみたいなもので、「サヨナラ、モンサント」ということになるのでしょうか。
ところで、日本国内でもモンサントの農薬は普通に使われていますが、こちらはどうなるんでしょうね?
アメリカで売られているものと日本で売られているものとは、違うとでも?
この動きに追随して、日本でも訴訟を起こす準備を進めるべきだと思いますよ。