米朝首脳会談
昨日(6月12日)行われた米朝首脳会談。
米国と北朝鮮の両首脳が直接、正式に会って話したのは初めてのことですから、たとえ政治ショーだとしても、それなりに大きな意味があったと思います。
ただ、皆さん、何かおかしいと感じている部分もあるのではないでしょうか。
そもそもアメリカが本気で北朝鮮を潰そうと思えば、これまでも簡単に潰せたはずです。
もちろん、北朝鮮の背後に中国やロシアがついてしまえば、ややこしいですが。
それから、「完全な非核化」といいますが、「完全」なんて、そもそも無理な話なのです。
北朝鮮はもう、核兵器を自分たちで開発し、それを弾道ミサイルに搭載して飛ばす技術は持ってしまっています。
しかも、北朝鮮の国土には、ウランがたくさん眠っています。埋蔵量では世界一です。
それなら、廃棄しましたよと宣言して、これを検証できたとしても、いつでもまた作ろうと思えば作れます。
ミサイルなんかに載せなくても、小型化してどこかの国に持ち込んで爆発させることもできます。
「完全な非核化」というのは、その国を占領でもしない限り、無理なのです。
つまり、アメリカの真の狙いは、そこにあるのではないということです。
日本としては、北朝鮮と国交正常化の道をひらくには、やはり拉致問題を全面的に解決することが前提です。
トランプ大統領は、金正恩委員長との会談の中で拉致問題を提起したそうですが、本当に解決できるかは疑問です。
このあたりの話の続きは、『玉響』で書こうと思います。