中矢伸一の「日々是弥栄」

南北首脳会談

朝鮮半島情勢が、急に動き始めましたね。

 

金正恩委員長が、自ら韓国側にやってきて文在寅大統領と会い、融和ムードを世界にアピールし、「板門店宣言」に署名しました。

 

 

今年2月の平昌冬季五輪の前までは、核実験を強行したり、ミサイルをポンポン飛ばしたり、軍事的挑発の頻度が上がっていた北朝鮮ですが、今度は一転して、平和政策を打ち出し、文大統領と笑顔でがっちり握手を交わしました。

 

ずいぶんと短期間で、極端から極端に振れましたね。

ちょっとこれ、人間に当てはめると bipolar なんじゃないかとも思えるぐらいです。

 

その背後には当然、アメリカの思惑も働いているし、日本の思惑も働いているでしょう。

 

日米が共同で北朝鮮に圧力をかけたからこそ、対話のテーブルに引き出せたのだという見方もありますし、その通りなのかもしれませんが、何度も書いているように、国際政治の裏の真相というのは、世間で言われていることとまったく違ったりするので、注視する必要があります。

 

あれほど一貫してアメリカを嫌い、グローバリストの手に落ちることを拒んできた北朝鮮が、急に変わるということは難しいと思いますし、もし本当に変わるということなら、安倍首相とトランプ大統領との秘密裏の話し合いの中で、重大なことが取り決められ、北朝鮮側にとっても相当良い条件の提案があったのではないかと思います。

 

しかし、かの民族は歴史上、自分たちで一つにまとまったことが一度もないですから、いったん和合したように見えても、早期にまたドンパチやらかすのではないかと思います。

 

まあ、本当に南北両朝鮮が和合し、朝鮮半島に平和が訪れるのであれば、素晴らしいことです。

特別永住者の皆さんには、これを機会に本国にお帰り頂いてもいいのではないかと思いますが・・・。

 

それが実現したら、日本とってもこんなに良い話はないですね。