Media 有志の会より時事情報をお届けします ※必ずしも中矢伸一個人の意見ではございません

中国脅威論と陰謀論

総裁X

出典:ガッチャマン(タツノコプロ)
https://ja.wikipedia.org/…/%E7%A7%91%E5%AD%A6%E5%BF%8D%E8%8…
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中国に勝つ 日本の大戦略 プーチン流現実主義が日本を救う 単行本(ソフトカバー) – 2017/12/2 北野 幸伯 (著)

 


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【コメント】18日木堅
イシキカイカク大学の神谷宗幣氏が強く推していたこともあり、読ませていただきました。
結論として良書でした。
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自分は基本的に「中国脅威論」というスタンスの論説には懐疑的で、

「これだけ経済的なマイナス、崩壊兆候が明確なのに、虚像に怯え過ぎではないか?」

「軍事的脅威・技術力評価が過大ではないか?」

「脅威評価の時系列が5〜10年前の姿ではないか?」

と思ってしまうのですが、
この本は、今の中国の退潮傾向をしっかり捉えた上で、かつ同時に米国の覇権国家からの転落を踏まえた上での対中戦略(世界戦略)であり、読みごたえがありました。
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中国に勢いがあった、民主党政権時代のころに関しては、本当に危なかったということに気づかされます。
そして大づかみで理解したのは、ニクソン(キッシンジャー)以来、一貫してアメリカは中国の肩を持ってきた(甘やかしてきた)ということです。
変化としては、当初は反中だったクリントンも、金で転び(クリントンクーデター)、それまでは対ソ連同盟だったものが、ソ連がコケて金儲け同盟へ変質したという側面はありますが、中国贔屓には変わりません。
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最大の転機は、AIIBで英国を皮切りに「日本を除く」すべての国がアメリカを裏切ったことです。それは米国にとって我々の想像を絶する精神的ショックだったようです。
古くはローマ帝国、最近ではスペインや大英帝国といった覇権国家の転落、そういった大事件というべきものでした。
その失意の底にあったアメリカ(オバマ)が、ついに親中グローバリストに流されずに、反中へと舵を切るターニングポイントとなりました。
安倍総理の米議会でのスピーチもその文脈上にあったということです。
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確かに時系列としてそれ以降の日本は、それまでタブー的な言動だったものが、急激に当たり前のことが当たり前に通用するようになった感覚があります。
中国の南シナ海埋め立てもそれまで黙認状況だったものが、一転国際的批判にさらされました。
紆余曲折はあれども日本がロシアとも同時に友好の方向性(米露も)にあるのも、アメリカの覇権国家転落を自他共に認識している背景があるのだと思います。
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その他、筆者が我々と共通した感覚の持ち主だとわかる点が、「国家ライフサイクル」上、中国の自滅を予想している点です。
氏の説は80年周期という若干短周期の視点のようではありますが、「ガイアの法則」という視点から見ても、全く違和感のない評価であると思いました。
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ただ、著書の中で少し気になったのは「トランプ・クーデター」というものです。
時の権力者を金で籠絡するノウハウに長けた中国が、クリントン同様にトランプも抱き込むことに成功しているという評価でした。
しかしながらその評価は、安倍総理との良好関係と両立するのか疑問であり、かつ紫禁城(故宮)での習近平のポケットハンドの挙動不振を見るに、トランプ籠絡成功と見るのは早計ではないかという気もします。イバンカも中国には行きませんでした。
AIIBショックでオバマですら反中に転じた状況で、明らかに経済的な未来のない中国に甘い汁を提示されても、ナショナリズムの後押しで大統領の座についたトランプがそれで転ぶとは考えにくいと思います。
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ところで最近、闇の組織の存在について、想いを馳せることが多いのですが、
かつて「THRIVE(スライヴ)」という映画がありましたが、グローバリストのように国家を越えた利権に突き動かされた闇権力というものは確かに存在するのだと思います。が、かと言ってそれが世界の全てを掌握し全てを自在にコントロールできる存在かと言えば、決してそのような力はないようにも見えてきました。
国家を越えた権力というものは確かに存在するが、ある程度見たまんまの国家間の駆け引きもまた、現実として存在するのだということが、見て取れます。
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世界はガッチャマンの総裁Xのような存在の意志だけでうごかされているのではないということです。
最近仲間との会話の中での気づきですが、強いて言えば「集合無意識」のようなものにコントロールされているという見方が正しいような気がします。

「どうせ仕組まれたシナリオで抗いようがない運命なのだから」と諦めるべきではなく、国家として、日本として、どうあるべきか、そういう理想像を心に抱くことは決して無意味ではない、大切なことだと考えを改めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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