Media 有志の会より時事情報をお届けします ※必ずしも中矢伸一個人の意見ではございません

ISの終焉に隠された危機の切迫

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トランプ大統領「IS終焉が視野に」 ラッカ解放で 朝日2017年10月22日
http://www.asahi.com/articles/ASKBQ2W95KBQUHBI008.html
「イスラム国」の「首都」ラッカ陥落、シリア民主軍が最終勝利を宣言 2017年10月17日
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-10-17/OXYYWE6VDKHS01
ISの外国人戦闘員 5600人が出身国に帰還か NHK10月25日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171025/k10011196691000.html
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【要約】

アメリカのシンクタンクは、シリアとイラクで過激派組織IS=イスラミックステートに加わった外国人戦闘員のうち、少なくとも5600人がこれまでに出身国に帰還したとする推計を発表し、今後、各国でテロを起こすおそれがあるなど、治安上の脅威になるとして警鐘を鳴らしています。

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【コメント】29日木堅
ISの戦闘行動が終了したようです。
当のアメリカが「ISの終焉が視野に」というくらいですから、間違いないでしょう。
あまりにも「静かに」そしてあっけなくその存在が消えていきました。
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ISに関して多くの未確認・憶測情報に基づく陰謀論が飛び交いつづけてきましたが、
特に特殊な情報筋などを持たなくてもわかる、不自然な点がいくつかあります。
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多くの方々が指摘していることですが、一番顕著なものは兵站(補給)の問題です。
彼らがしてきたことは、地下に潜ったレジスタンスのような非対称戦・ゲリラ戦法ではなく、大火力をもって地域を占領するような堂々たる対称戦です。
軍事行動には大量の武器弾薬・燃料・糧食の補給が必要であり、テロリストグループが国家を自称した程度で、正規軍を敵に回して継戦能力はありません。
逆に言えば、武器弾薬・燃料・糧食等の補給の蛇口を閉めてやれば、潰すことなどたやすいわけですが、2014年1月の国家樹立宣言から3年以上その命脈を保ち続けました。(ISISの発足自体は2006年)
国家的バックアップが背景にあることは間違いありません。
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そしてもう一つは、組織化の問題です。
正規軍同様の対称戦を遂行するには、全員が寄せ集めでは不可能であり、最小限コアとなる訓練された大小指揮官、幕僚等の基幹要員が必要です。(フランス外人部隊も全員が傭兵であるわけでなく、将校は訓練されたフランス人です。)
「CIAが訓練した」という情報も見られますが、小部隊くらいは作れても、数千人規模の大部隊を速成するには現実味に欠けます。
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そして最後に、あまりにも静かな終焉を迎えたこと自体が大きな不自然であると思います。
敗戦軍の指導者、兵士を拘束をすることなく、胡散霧消を許していることです。
3年も戦い続けてきた相手としては、ラッカさえ落とせばすべて終了と安心するわけがなく、またどこかでの敵の再集結・反撃を見積もるわけですから、戦闘行動の常識として戦果拡張のための追撃、包囲が発生していなければなりません。
仮に組織的戦闘はもうないと確信したにせよ、ラッカ解放後のレジスタンス活動(テロ)を恐れないわけはないですから、敗走兵を逃げるに任せるわけにはいかず、当然捕虜として拘束する必要があります。
過激派国家=テロリスト集団としての指定を受けた数千人単位の兵士が、テロ・難民の取り締まりの強化された世界において、なんのニュースにもならず、整斉とシリア・イラクを出国、母国への入国ができるはずがありません。

五千人規模となるテロリストはどこが受け入れたんだ?という話です。
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これら不自然の謎の一部を明らかにするかもしれない鍵を、落合莞爾氏が提供しています。
「インペリアル・アイズ」の無料メルマガの内容を、ごく簡単に結論のみ紹介させていただくと、
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IS参謀長:張成沢(公情報:2013年12月処刑)
IS基幹戦力:北朝鮮兵士
ということです。
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インペリアル・アイズ
http://imperialeyes.com/
(細部は、サイトをご参照願います。)
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それに対してソースは?と問うような態度は無意味です。
ソースは落合氏の洞察であり、それを各人がどう評価するかでしかありません。
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わたしは非常に面白い情報であると思います。
ISという、寄せ集めに過ぎないはずの集団が急に国家然として、正規軍同様の組織化に成功した理由として大きな説得力があります。
ISの建国宣言時期と、張氏の処刑された(偽装死)時期とも合致します。
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そして、以下のような情報とも交差してきます。
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国連の制裁など影響か 北朝鮮の労働者が続々と帰国 10/25
https://www.asahi.co.jp/webnews/ann_i_000112995.html
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これが、ISの兵士の帰還だと解釈をすると、時期も勢力も一致してくるし、テロリスト敗残兵の帰国がスムーズにできた理由として自然です。
そうでなければ北朝鮮への経済制裁はなにも今に始まったことではなく、逆になぜ急に帰国しだしたのか説明が必要です。

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①急に経済制裁が実効性をもちはじめて、諦めて帰国を開始した。
②北朝鮮有事に備え、本国から帰国命令が出た。
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といった可能性が考えられますが、
①は中国共産党大会で習近平体制の続行・強化が決まったわけであり、対北朝鮮への対応としては大きな変更があるとは考えられません。その他の国々にしても、対北朝鮮への対応として、今回急に制裁を本格化させる方に舵を切るきっかけが見当たりません。
②は複合的理由としてありうる可能性だと思います。

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中東における役割を終えたから、引き揚げたのか、
それとも朝鮮有事に対応するために引き上げたのか、
はたまた、その両方か。

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日本においては静かに流されるようなISの終焉という情報ですが、実は日々危機烈度の高まる朝鮮・中国情勢において、極めて危険な兆候かもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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