Media 有志の会より時事情報をお届けします ※必ずしも中矢伸一個人の意見ではございません

中国の感情的な反応から導く、14日北朝鮮ミサイル発射の狙い

 

ハリー・ハリス米太平洋軍司令官

 

太平洋司令部の特戦司令部新任司令官ダニエル・ユ少将

 

 

写真出展:以下記事

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共同通信の報道に中国政府激怒、機関紙は「これは離間の計」(NEWS ポストセブン)- 2017.5.14
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170514-00000006-pseven-cn
中国、米太平洋軍司令官の更迭要求 北朝鮮圧力の見返り 共同通信2017.5.6
https://this.kiji.is/233539733988951542?c=39546741839462401
米太平洋司令官に初の韓国系、ダニエル・ユ少将が就任 : 東亜日報May. 16, 2017
http://japanese.donga.com/Home/3/all/27/924685/1
習氏、新国際秩序を宣言 ロイター2017年 5月 14日
http://jp.mobile.reuters.com/article/idJP2017051401001600?il=0
7か国財務大臣・中央銀行総裁会議声明(仮訳)(2017年5月12-13日 於:イタリア・バーリ)
http://www.mof.go.jp/international_policy/convention/g7/cy2017/g7_170513.htm
北朝鮮ミサイル発射分析(5月14日) 2017年05月14日(過去記事)
http://www.nihoniyasaka.com/article/2017/05/14/%e5%8c%97%e6%9c%9d%e9%ae%ae%e3%83%9f%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%ab%e7%99%ba%e5%b0%84%e5%88%86%e6%9e%90%ef%bc%88%ef%bc%95%e6%9c%88%ef%bc%91%ef%bc%94%e6%97%a5%ef%bc%89/
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【要約】
今年4月7日に米フロリダ州のトランプ米大統領の別荘で行われた米中首脳会談の際、中国が北朝鮮への圧力強化の見返りに、ハリー・ハリス米太平洋軍司令官の解任を求めたというのだ。
「崔天凱駐米大使はトランプ大統領の娘婿、クシュナー米大統領上級顧問に対して、ハリス司令官の解任を求めたが、米側は一切の言質を与えず、事実上無視したようだ」と伝えている。
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中国外務省スポークスマンは記者会見で「全くのでたらめ」などと全面否定。中国共産党機関紙「人民日報」系の「環球時報」も「ばかな主張」などと猛反発している。
「ばかげた主張だ。デリケートな時期に出たこのような刺激的な報道は、米中関係を悪化させようという『離間の計(対象の仲を裂くことで状況を打破する戦術)』にすぎない」と報じるなど、共同通信の特ダネの否定に躍起となっている印象を与えている。
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太平洋司令部の特戦司令部(SOCPAC)の新任司令官に統合特殊作戦司令部(SOCOM)作戦局長のユ少将が(5月)12日(現地時間)に就任したと報じた。
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「一帯一路」をテーマにした国際会議が14日、北京で開幕した。習近平国家主席は開幕式で演説し「協力と相互利益を核心とする新たな形の国際関係を構築しなくてはならない」と述べ、新たな国際秩序づくりを進めると宣言

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【コメント】16日木堅
例の米太平洋司令官ハリス(初の日系大将)罷免要求について、「変なこと言うな!捏造だ!」とやたら感情的に中国が国を挙げて噛みついています。(6日~13日間の動き)
最近の中国は、痛いときには痛そうな声を出してくれる素直なところがあり、わかりやすくなっています。

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中国ならまあ、これくらいのことは言っただろうなと容易に想像できますし、言ったからこそこんな感情的になっているのでしょう。

ただし「内政干渉甚だしい国際的に非常識な要求をしたこと」自体をばらされることを恥とする感性は中国にはありません。
これまでもっと恥ずかしい、大国らしからぬ非常識言動はいくらでもあったわけで、その時はカエルの顔にしょんべん然とした、平気なものでした。
米国側からしても直で言われた当事者なので、これを「離間の計」という表現もあたりません。共同通信ごときが何を言おうと、直接聞いた当事者ですから(笑)
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要はむきになって知られたくない相手は、米国でも世界世論でもなく、「中国国内」だということでしょう。
そして「離間の計」という言葉からは、中国の対米交戦意志がすでに挫かれているということがにじみ出ています。

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そこで参考になるのは、「(5月12日付)太平洋司令部の特戦司令部(SOCPAC)の新任司令官に統合特殊作戦司令部(SOCOM)作戦局長のユ少将が就任」という東亜日報記事です。しかも見出しは「『米太平洋司令官』に初の韓国系、ダニエル・ユ少将が就任」という明らかに事実と異なる、ミスリードを狙ったものになっています。
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中国の要求に譲歩した米国内人事を、「我々の要求を米国に飲ませたアル」と国内向け(政治闘争)に成果としてアピールしてたのに、「本当はハリス罷免を要求してて、その程度かい!」ということをばらされてしまった憤りとみるのが妥当ではないでしょうか。

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米中会談の最中にあったシリアへの巡航ミサイル59発攻撃、
中国国内経済の限界・人民元暴落危機、外貨準備高不足、
対北朝鮮という建前ながら事実上対中国への強烈なプレッシャーとなっている米国の極東展開、
そして「離間の計」という言葉から読み取る限り、習近平の心は折れているとみて間違いないと思います。
14日の習近平による新国際秩序演説という鼻息荒いG7への挑戦にも見える態度も、中国国内向けパフォーマンスと見るべきだと思います。(ただし半分は演技、半分は本気の悪あがき(二階にAIIB支持強要とか)という分裂的精神状態かもしれませんが)
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そして、習近平の心がすでに折れているのだとすれば、米国が一応譲歩ともいえる人事をして見せた意図は何か?という疑問があります。
米国が妥協してやらなければならない要素はなく、米国が何かを中国に要求しているということだと思います。

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公式発表はないものの、5月8日に江沢民が死亡したとの説があります。
真偽不明ですが、仮に嘘にせよこれも無関係ではないでしょう。
中国国内権力闘争において、習近平に米国が何かしらの便宜を図った結果という見方もできると思います。

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シリアへ発射したミサイルは59発という発表。
一方的な打撃であるので、どうしても攻撃すべき目標が59コあったというのは考えにくく、普通ならきれいな数字になりそうなものです。
この中途半端で不自然な数字(しかも素数)を、わざわざ強調するかのように発表した意図は?
(時期的メッセージ説)
59時間後→4月9日~10日:なにもなし
5月9日→なにもなし
59日後→6月5日

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14日の北朝鮮ミサイル発射について、「米国が事前に知っていた」というところから考えれば、
14日の習近平演説にかぶせる意図があったとみるべきでしょう。
ロシアがなんの反応もなかったのだとすれば、ロシアへの事前通告があったと判断できます。

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米国が習近平に何かを要求していて、その確実な履行をさせるために一部妥協しつつも、プレッシャーを与え続けている。
そんな状況を予想します。
それが「何か」は考え中m(__)m

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話10分の1で、Xデーは6月5日(米国時間)



(参考)
防衛相 米太平洋軍司令官と会談「すべての選択肢」支持 | NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170516/k10010983741000.html

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