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神社が担った共同体 ねずブログ

 

 

★神社が担った共同体 ねずブログ (2017/03/04)

http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-3314.html

【要約】
村人たちの災害時の緊急食糧を備蓄した神社には、あたりまえのことですが、その年の稲作のための種籾もあります。
そして神社の境内で、その種籾を使って苗がつくられ、田植えのシーズンには、近隣の農家は神社から苗を受け取って、田植えを行いました。
その田植えは共同作業です。
ですから、村人たちは月に一度は神社に集まって、一緒に食事をし、酒を飲んで、日頃からの人間関係を円滑なものとし、田植えの順番なども、その神社での集まりの中で村人たちの総意として意思決定されてきました。
この取りまとめ役が、神社の氏子総代(うぢこそうだい)と呼ばれる村人です。
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天皇の直下には、太政官と神祇官があります。
太政官は政治的意思決定を行いますが、これを全国に示達する役割は、神祇官から全国の大社に、そしてその大社から地域の各神社に、そして地域の神社によって、地域の人々にすべてが完全に示達されるという仕組みになっていました。
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そしてその神社は、災害時の備蓄食料と、その年の植え付けのための種籾と苗を管理していたわけです。
この仕組によって、早くから日本は統一国家を形成することができていたし、武力制圧しなくても、平和裏に国の統治が行われることができたわけです。
実によくできた社会システムであったと思います。
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後の世になると、仏教が渡来します。
この仏教は、聖武天皇の治世までは、貴族までが信仰を許され、一般庶民は信仰の対象外とされていました。
なぜなら、神社における神様以外に信仰の対象ができてしまうと、米の備蓄と苗の配布の社会システムが崩壊してしまうからです。
ですから仏教は、あくまで国家鎮護のために国が運営する寺院だけとされ、庶民への布教は禁止されていました。
むつかしい経典などわからなくても、その理由はご利益があるからだと言われれば、庶民は信じます。
瞬く間に仏教は、庶民の間に広まっていくわけです。
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すると、種籾の保管や苗代の配布に、当然のことですが問題が生じます。
自分たちは仏教徒であるのだから、神社に食料を提出するのはおかしい、というわけです。
災害時の備蓄食料を神社が管理しているといっても、災害は毎月起こるものではありません。
せっかく作った作物を、昔からの習慣だというだけで、神社に奉納してしまうよりも、いまこの瞬間に目先の贅沢ができるほうが、嬉しいのは当然です。
ところがこうして神社への奉納を拒んだ人たちは、種籾の保管や苗の配布を、神社ではなく、仏教徒となった豪農に委ねるようになります。これが庄屋のはじまりです。
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中央政府の示達は、神社がその役割を担っていましたが、寺院が全国に出来、庄屋さんが神社の代わりを行うようになると、全国への示達ができにくい環境が生まれます。
そこで、太政官の下位機構として置かれたのが国司です。
国司は全国に派遣され、庄屋さんとなっている豪族(豪農)のもとに通い、中央の文化の普及と引き換えに、中央政府の意向の示達や、税の徴収を担うようになります。
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太政官への集中に変化すると、その重さに耐えかねる人々は、新田を切り拓いて、新田の作物に関する太政官への納税を拒みはじめます。
すると新田は、神社という昔からのネットワークからも、また太政官という国家権力からも守られない田になります。
このために自警団が自然発生し、これが武士団を形成し、その武士団が太政官という中央政府に対抗するために、その上におわす天皇の血筋を棟梁と仰いで結束して生まれたのが、平氏と源氏です。
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従って、平安時代から江戸時代まで、我が国は天皇のシラス国という姿はそのままに、政治権力機構としては、
太政官を中央政府とする機構、
武装した仏教寺院による政治権力機構、
武士団による政治権力機構
の3つが共存し、土地もそれぞれ、貴族荘園、仏教寺院の荘園、武士団の持つ新田に管理が別れていました。
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これがもとになって世の中が大混乱したのが戦国時代

 

 

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【コメント】2017年3月4日 木堅
かつては日本に、神社を中心としたミロクの世に近い社会が成立していたものが、仏教伝来を起点としてその秩序が崩壊し、戦国の混乱の世に至ったという分析になります。
仏魔による岩戸閉めという解釈とピタリと合致します。

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ミロクの世の実現に向けて、その古代日本の氏子社会秩序は参考にはなるものの、
「飛行機時代には飛行機乗れよ」とある以上、現代のミロクの世とは、電気も自動車もない時代に戻るようなものではないでしょう。
2足歩行の行動範囲と、現代の自動車・電車・飛行機の行動半径、通信手段においてもSNSネットワークが確立した現代とでは、立脚する環境条件が違いすぎます。

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自農に回帰することがミロクの世の軸にあると思いますので、
地域の産土の社を中心として、その土を足場にしながら、かつネット社会、モータリゼーション文明と両立する社会
=新・氏子秩序というものが求められるのでしょう。
「移民問題対策」、「地域創生」という切り口がそれに重要な鍵を与えるような気がしています。

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